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  • 執筆者の写真オンラインカジノなび編集部

エンタメ:モデルと有名ブランドのお話


裏話

キラキラとっても眩しぃぃぃ!のが東京。東京へ上京したばかりの若い女の子は希望と期待に胸をときめかしているのです。で、私もそうでした。


東京に十何年も住むと、編集部、モデル、歌手、芸能人とお友達になり、それなりにいろんなことを嫌でも見てしまう。とんでもない金持ち、とんでもないモデル、とんでもない俳優、とんでもないスタイリスト・・・数え上げたらキリがない。


あちらの業界は、知ってても知らないふりをするのが”鉄則”。ましてや知ってますなんて顔をしてたら「自慢」「裏切り者」「染まっている」このうちの3つのうちのどれかを言われてしまうのがオチで、その後誰からも誘われなくなる。そして仕事もなくなる。


何年も東京に住んでいると、どんどん自分が輝いていって、田舎者の人間は良くも悪くも東京に染まっていくのである。で、そんな私が実際に見たというか、目撃したけど今まで言わなかったお話。


F1レーサーの元嫁のモデル

人気デザイナーの友人と編集さん、スタイリストさん、そしてある大物モデルと六本木ヒルズにあったバーに行った。もうないと思うけど、その当時は投資家や、モデル、某大手証券会社の人で溢れている場所。といえば、知っている人は知っているはず。

そのバーで、元F1レーサーの嫁でモデルといえばわかるだろうか?誰もがすぐにわかるほどの有名人。で、なんで私が友達なのか?その理由は


自分より可愛くなくてスタイルも良くない、でもブスではなくてバカでも貧乏でもない」が、後から聞いた彼女が言った私の悪口。連れて歩くのには、私みたいなのがちょうどいいらしい。「私の友達の○○の社長の娘で、」と言いたかったようだ。そうすることで自分も社長令嬢になれるからだと思う。よく私は使われていた、こういった類で。


まぁ、モデルなんてそんなもん。さておき、この夜もいつものように下らない自慢話をニコニコ笑いながらふんふん聞いていた。こういった大物モデルに嫌われるのは、人間関係の致命傷になるからだ。


で、このモデルが実は思ったより”安い女”だったことに気がついた夜があった。どんな雑誌にも載っていて、たまにテレビに出ていて、なんとかコレクションなんかにもちょくちょく出ていた。その美しい足を思いっきり出した超短いスカートで、、足を何回も組み替える。何回も。


「おい!もういいだろう!」


と思ったくらい。で、その先の目線は何人かわからない外国人。きっと、コマンドのような同じビル内にあった証券会社のトレーダーかなんかに違いない。と思ったら、そこからお酒がビュンビュン飛んでくる。あの当時のトレーダーなんて一ヶ月に何千万も稼いでいるのが普通だったからね。あのバー自体がキラキラしていたし、これぞザ・東京な光景だった。


そこで、私の横にいた編集者がいった。


「なるほど、見せるね」いやいや、あんたそんなの氷の微笑でやってたじゃん!今更そんな、子供でも知っていること。って思いながら「足綺麗だからいいんじゃない?」なんて東京会話をしていた。ちなみに「見せるね」はスカートから見えるパンティのこと。


で、超美人で、超有名なモデルの彼女はというと、足が曲がるんじゃないかと思うくらい足を組み替え、下着をタダで見せまくった後、あっさりとお持ち帰りされていた。へっぇ、あんな有名人でもお金に釣られるんだぁ〜。へぇぇぇ。ととっても冷たい目線で彼女を見送った。


そのあと、残された編集チームとデザイナー、スタイリストたちと飲んだお酒は、とても美味しかったのを覚えている。なんか、ほっとしたというか、気を遣わなくて良いからお酒も美味しかった。いなくなったよかった何て思われたら、どれだけ有名人でも嫌だよね。


私と一緒にいた編集者の彼女は、この事件の後、このバーへ通うようになる。「職業で人を選ぶのではない」と私はここで心に誓った。悪いお手本は毎日、日常の中で目の当たりにし、自分が変わらないようにだけ努力していた。


某大手ジュエリー会社のパーティー

世界中に店舗を構えている某ジュエリー会社のレセプションパーティー。

お土産が豪華だから、こういうパーティーに行くのは好きだった。そして、普段は会えない大物と名刺を交換したり、滅多に飲まない超高いシャンパンが何も気にせずごくごく飲めるたりできるのが、大手ブランドのパーティ。有名であればお酒も飲めないけど、私くらいの「」なら誰も気にしないから思いっきりボトルをガンガン開けることができるのである。東京はトップではダメ、真ん中から下。ここが一番居心地良いのだ。誰にも撃たれず、嫉妬されず、可愛がってもらえる。これが私が学んだ東京での生き方。


”目立ちたいなら覚悟しろ!そして安売りはするな!”ですね、あの業界は。


ここでもいつも通りどうでも良い会話が飛び交う。心の中で「あっそう、で?」と思いながら、テレビや雑誌に出てくる美人さんたちの話を笑顔でうんうん聞くのであるが、こっちはもう出来上がっているので話の半分も覚えていない。そんな私は愚痴を聞いてくれる勇逸の存在だったらしく、聞きたくないことまで色々赤裸々に話してくる。


某大手のパーティは、それなりに百貨店の偉いさんなんかも来ているので、売れないデザイナーはここを狙って来ている子も多かった。

私の場合は雇われではなかったので、そんなことを気にせずどんどん飲めたけど・・可哀想な奴らだなぁ何て思いながら飲んでいた。←失礼だったらごめんなさい。でも実際そう思った。


エロい顔して、若い女の子に囲まれているエロ親父たち。この人たちと比べると、自分の父は何て偉大なんだっていつも思っていた。


こうも思っていた、この社長の奥さんたちは知っているのだろうか?

有名ブランドのパーティ接待とか言いながら、娘くらいの若い売れないデザイナーをお持ち帰りしてホテルに連行しているの。


なので、私は営業は自分ではいかず、”営業のおっちゃん”を雇っていた。危険からははみ出してはいけないとばかり考えるようになったのは、こんなキラキラしているのに、淫らな人が多いのをたくさん見てきたから。


東京でキラキラ輝ながら無事故で生き延びる鉄則


  • 自分からは話すな

  • 自分のことは話すな

  • 親が有名な場合はそこだけいえば十分

  • 全部の会話に返事をするな

  • 電話番号は教えるな

  • 帰りは1人で帰れ


薄っぺらーい、会話の中で名刺が飛びかり、お偉いさん方、有名人と顔見知りになる。で、そういう人たちと仲良くなる。ここで大切なのは、自分が〇〇の娘もしくは妹であれば絶対安全圏、ただの有名人ならマスコット扱いされるだけ、それが東京。そう思ってこういうルールを作ってみたら、無事に無事故無違反で世帯を持った。





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